どうも。ひま子です。
皆さん、『放課後ていぼう日誌』という女子高生の釣りアニメをご存じでしょうか。
もしかすると知らない人も多いのかもしれません。
同じアウトドアアニメ『ゆるキャン△』や『ヤマノススメ』のポジを狙える、もしくは越せるだけのポテンシャルがあったのにも関わらず、あまり浸透しなかった作品です。
原作も全巻揃え、本当に放課後ていぼう日誌が大好きな私としては、浸透しなかったというだけで「じゃあつまんない作品なんだね」と思われたくありません。
放課後ていぼう日誌が流行らなかったのには理由がある!と思います。
前置きが長くなりましたが、放課後ていぼう日誌がゆるキャン△やヤマノススメポジになれなかった理由と、それに合わせて作品の魅力を紹介させてください。
コロナ禍とバッティングしすぎた
アニメ『放課後ていぼう日誌』の放送開始は2020年春アニメ、2020年4月からでした。
そう、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し始めたあの忌まわしき時期。
放課後ていぼう日誌も影響を受け、3話までは放送されたものの、次の4話は2ヶ月強も遅れての放送となりました。
この2ヶ月強でファンとなるはずだった、「面白そうだからとりあえず来週も見てみるか」という新規層を取りこぼしてしまったのです。
4話からも継続したのは古参ファンと、3話まででよほど心を掴まれた新規層だけという非常に厳しい状況。
また、放送当時は緊急事態宣言とも被り、外出さえもできない時期でした。
もちろん釣りも例外ではありません。
ゆるキャン△やヤマノススメには多く存在した「アニメを見てやってみたらハマった」という層すら作れなかったのです。
コロナ禍とのバッティングが最も放課後ていぼう日誌の人気を奪ったと言っても過言ではないでしょう。
そもそも釣りがハードル高い?
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと01「ていぼう部」
キャンプや登山と比較すると、釣りはハードルが高いのかもしれません。
ていぼう部のように目の前で釣りできる環境で生活している人はほとんどいないでしょう。
多くの人が釣り場へ行くまでが大変(移動手段の確保など)なはず。
そして、何を買っていいかわからない無数の釣り道具と気持ち悪くて臭いエサ。
そもそもが釣れないと地獄を見る趣味なので、いいイメージを持っていない人も多いかもしれません。
アウトドアアニメは題材のアウトドアを趣味としている人、もしくは趣味にしようとしてる人を取り込む必要があると思います。
しかし、釣りがそもそもハードル高いせいで感情移入できずに放課後ていぼう日誌にもハマらなかった層も多いのではないでしょうか。
釣りは案外簡単だから今度紹介してやろう。
【2024.4.22】追記
→ 紹介しました。
釣りがコラボしずらい
キャンプも登山もアウトドアグッズのコラボがしやすいので、アウトドアに役立つ実用的な『ゆるキャン△』『ヤマノススメ』グッズがとても多く世に登場しています。
その点、釣りは非常にコラボしずらいのです。
上記の2つに比べて圧倒的に汚れやすいのが釣り。
グッズを大切にしたいと思うオタクにはあまりにも厳しい環境なのです。
よくあるTシャツなんてもっての外。
エサや魚の血がつけば汚れも匂いも落ちず、泣くしかありません。
放課後ていぼう日誌は各キャラクターの特徴を活かした仕掛けとコラボしたことがありますが、仕掛けは使ってしまえば終わり。
そう、使い捨てのコラボ商品になってしまうのです。
そのため、せっかく実用的なコラボ商品なのに家に飾っている人が多いという本末転倒な状態になっています。
SHIMANOやDAIWA、がまかつなど、超有名メーカーとコラボした高品質の釣り具が出れば話は違うかもしれませんが、一体全体いくらになることやら…。
考えるのも恐ろしい…。
コラボグッズをアウトドアで使ってみたい!というオタクの願望を叶えられないのが釣りなのです。
キモオタに人気の日常回が少ない
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと12「これから…」
さて、ここからはアニメの内容です。
『放課後ていぼう日誌』はかわいいのは女の子たちだけで、ガチな釣り作品。
彼女たちの日常が描かれることはほとんどなく、常に釣りを真剣に取り組む部活モノなのです。
どうやらこれがオタクの琴線に響かなかった理由なのかもしれません。
女の子のゆるい日常を描いた作品を強く好むキモオタたちからの「日常回が少なすぎる」という声が非常に多いのです。
たしかに、『ゆるキャン△』や『ヤマノススメ』には日常回がとてもいい塩梅で登場しています。
放課後ていぼう日誌は女の子たちが真剣に、そして楽しく釣りを楽しむからこそ読者・視聴者の釣り欲が湧く作品なのですが、キモオタには美少女の日常成分要素が足りていなかったようです。
オシャレ感がない
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと04「エギング」
『ゆるキャン△』も『ヤマノススメ』もオシャレ…というよりも、『放課後ていぼう日誌』にオシャレ感がなさすぎるのです。
特に『ゆるキャン△』に関しては、服装から使用しているキャンプギアまで、とてもオシャレで洗練されています。
そのため、オシャレ女子からも人気が高いのです。
その点『放課後ていぼう日誌』は、めちゃくちゃ臭いエサを素手でかき混ぜたり、魚の内臓が出てきたり。
折角のかわいいウェアにもイカ墨をかけられたりする作品です。
女の子だから私服は…と思うかもしれませんが、基本は制服。
本当にオシャレ感がないのです。
先ほどにも紹介した通り、放課後ていぼう日誌は常に釣りを真剣に取り組む部活モノなので、オシャレなんて必要ありません。
ありませんが、『ゆるキャン△』『ヤマノススメ』のような「真似してみたい!」と思わせるオシャレ感も人気獲得の上では重要なのでしょう。
くさそう
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと01「ていぼう部」
どうやら、リアルな女子と接したことがない二次元と妄想の中だけで生きているキモオタ男子たちには褐色女子がくさそうに見えるそうです。
また、釣り自体がくさそうということで、全キャラにくさそう判定を下しているキモオタもいます。
当然これは大きな間違いで、とても残念で可哀想な独断と偏見ですが、こういった童貞キモオタたちからの好感度は売り上げにとって非常に大切なことです。
くさそうなイメージのせいでグッズ販売等の二次展開が伸び悩んだのかもしれません。
『ゆるキャン△』の圧倒的なキャラ人気がその証明になるでしょうか。
もちろん夏海ちゃんはいい匂い!
実は『ヤマノススメ』の倉上ひなたですらくさそうに見えてしまう何も知らないキモオタが多く存在するようですが、雪村あおいというアニメ界でトップレベルのいい匂い女子が相殺している構造になっています。
きららの後押しが強すぎる
それにしても別格すぎる人気を誇る『ゆるキャン△』。
そんな『ゆるキャン△』ポジを狙えた可能性のある『放課後ていぼう日誌』ですが、厳密に言うと『ヤマノススメ』も含めてそれは無理でしょう。
個人的には、放課後ていぼう日誌の作品としての面白さはゆるキャン△同等、もしくはそれ以上だと思います。
しかしこの人気の差はこれまで紹介してきた項目はもちろんですが、ゆるキャン△が「きらら」だからというのも大きく関わっているでしょう。
やはりきらら連載というアドバンテージは強すぎます。
もし『放課後ていぼう日誌』がきららなら、ちゃんと女の子同士の掛け合いはあるので日常回が少なくても”異端のきらら作品”として多くのオタクから愛されたはず。
『ヤマノススメ』もきららだったらもっと爆発的な人気になっていたのかも。
きらら以外の連載誌がダメなのではなく、きららの後押しが強すぎるのです。
【おまけ】性格が悪い
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと07「穴釣り」
『放課後ていぼう日誌』が流行らなかった理由として、性格が悪いことを上げるオタクも存在します。
しかしこれは大きな間違いです。
なぜなら『ヤマノススメ』に雪村あおいが存在するから。
ゆるキャン△くらい面白いアウトドアアニメ『放課後ていぼう日誌』
引用:アニメ『放課後ていぼう日誌』 れぽーと07「穴釣り」
冒頭でも紹介した通り、『ゆるキャン△』や『ヤマノススメ』のポジを狙える、もしくは越せるだけのポテンシャルがあるんです。
それなのに、記事内の理由であまり浸透しなかった。それが『放課後ていぼう日誌』。
視聴済みの方からは同意をいただいている(希望)と思いますが、まだ見ていない人には試しにぜひ見て欲しい!
特に、『ゆるキャン△』『ヤマノススメ』が面白かったと感じている人には自信を持っておすすめします!
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