どうも。ひま子です。
サマータイムレンダは「ディズニープラス独占配信だったから失敗した」と、今でも話題になっています。
では実際、サマータイムレンダのディズニープラス独占配信は失敗だったのでしょうか。
いろいろな情報を調べまくり、さまざまな要素を踏まえて考察してみました。
我ながらとても参考になる記事を作ってしまった。
ちょっと長くなるけど、できるだけ簡潔に説明するから読んで!
独占配信のメリット
そもそもなぜ独占配信なんてするのか。
それは各方面にメリットがあるからです。
最初にそのメリットがわかっていないと話を進められないので、動画配信サービス、アニメ制作会社、視聴者それぞれのメリットを簡潔に紹介しましょう。
動画配信サービスのメリット
独占配信されたアニメを見るため、新たに契約する新規ユーザーが増えます。
当然、動画配信サービスが儲かるという流れです。
アニメ制作会社のメリット
独占配信権は動画配信サービスから多額の資金を得ることになります。
その潤沢な制作費のおかげで、作画崩壊や「万策尽きた」を起こさず、アニメのクオリティを維持できるのです。
資金源がなくアニメ化に踏み切れなかった場合でも、動画配信サービスから出資のような形で映像化を実現させることもできます。
視聴者のメリット
ありません。
独占配信のデメリット
当然、独占配信によるデメリットも生じます。
動画配信サービスのデメリット
「独占」という言葉が悪いのか、ユーザーから強く嫌われる傾向にあります。
特に、アニメ配信数の少ないディズニープラスの独占配信は、その作品を見る以外の用途がないため、オタクの逆鱗に触れ続けているのが現状です。
アニメ制作会社のデメリット
独占配信は視聴者が限られるため大きな話題とならず、放送クールであるにもかかわらず”空気”と化す可能性があります。
空気になってしまった作品はグッズ等の2次展開が難しくなるため、アニメ制作会社には大ダメージです。
視聴者のデメリット
独占配信をしている動画配信サービスと契約していない限り、その作品を見ることができません。
そのため、新たにお金を払う必要があります。
独占配信の多いNetflixやDisney+はお試し無料期間がないので、腹を括らないといけません。
サマータイムレンダはディズニープラス独占配信で失敗したのか?
独占配信のメリットデメリットを紹介したので、本題に入ります。
サマータイムレンダのディズニープラス独占配信で成功したこと、失敗したことをそれぞれ解説していきましょう。
成功要素
ハイクオリティを保った
アニメ『サマータイムレンダ』を見た人ならわかると思いますが、最初から最後まで高いクオリティを維持し続けたアニメでしたよね。
アニメ制作会社(オー・エル・エム)が素敵な仕事っぷりだったのは言うまでもありません。
しかし、潤沢な制作費のおかげで終始安定していたというのも事実でしょう。
海外人気獲得
放送当時、『サマータイムレンダ』は海外で大人気だったことをご存じでしょうか。
Anime Trending(アメリカの大手メディア)のANIME OF THE YEAR of 2022にて、第2位を獲得しています。
日本ではあまり話題とならなかったアニメ『サマータイムレンダ』も、海外では大きな話題となっていたのです。
もともとNetflixやDisney+で独占配信するのは、海外ユーザーの多い動画配信サービスで作品の海外展開を狙う意味もあります。
独占配信と聞くと閉鎖的なイメージがあるかもしれませんが、Netflixなら2億6000万、Disney+なら1億5020万という莫大なユーザーたちに配信することになるのです。
狙い通り海外人気を博した『サマータイムレンダ』は、海外展開という意味では成功と言えるでしょう。
独占配信終了後、別の配信サービスと契約してさらなる収益を獲得
2022年4月からディズニープラスで独占配信された『サマータイムレンダ』ですが、2022年11月からは他の動画配信サービスでも配信されています。
独占配信権で多額の資金をゲットし、期間終了後に別の配信サービスからまた新たに配信料を受け取ったということです。
アニメ制作会社の配信ビジネスとしては、成功したと言えるでしょう。
アニメ『サマータイムレンダ』配信情報
→ dアニメストアで配信中! → U-NEXTで配信中!失敗要素
日本では話題にならなかった
海外では人気を収めた『サマータイムレンダ』ですが、日本ではあまり話題となりませんでした。
いくら海外で人気だとしても、日本で話題にならないのは寂しすぎます。
円盤爆死、2次展開できず
アニメ『サマータイムレンダ』の円盤売り上げは731枚の大爆死でした。
話題にならなかったので、もちろん2次展開も出来ずじまい。
独占配信が2次展開できない(もしくは難しい)というのは、アニメ制作会社内でも重要な課題として取り上げられています。
「ディズニープラス 独占 うざい」とヘイトを集める
オタクからのヘイトが尋常じゃなく集まっているのは事実です。
嫌な言い方ですが、『サマータイムレンダ』がつまらなかったり全然ダメな仕上がりだったらここまで嫌われなかったと思います。
「神アニメなのに独占配信のせいで話題にならなかった」「ディズニーのせい!」となってしまったのでしょう。
怒り狂っているオタクが考えるべきポイント
何も考えずに「独占配信は悪!」「サマータイムレンダは独占じゃなかったら覇権とってた」と騒いでるオタクが多い気がします。
そんなオタクたちも以下のポイントくらいは考えてほしいと思うので、書かせてください。
独占配信だったからこそアニメ化できた可能性
アニメ制作会社のメリットでも紹介した通り、動画配信サービスから潤沢な資金が得られるからこそアニメ化に踏み切った可能性だってあります。
裏を返せば、独占配信でなければアニメ化すらしていなかったのでは、ということ。
実際の状況はわかりませんが、動画配信サービスがアニメ化に際して多額の出資をしていることは事実です。
まったくの悪ではありません。
サマータイムレンダはアニメで完結、続編がない
原作のストックがまだまだある作品が独占配信で話題とならず、二度と続編が期待できなくなった。
もしそんなことがあれば「なんで独占配信にしたんだよ…」と私も思うかもしれません。
ただ『サマータイムレンダ』は原作の最後までアニメ化しています。
「2クールなら原作の最後まで映像化できる!」「でもお金が…。」
そのお金を解決してくれたのがディズニープラスです。
あの超ハイクオリティのアニメをとりあえず世に出せたのは、大きな功績だと思います。
「続編を希望するアニメ」ではなく、「もっと評価されていいアニメ」として語り継がれるからです。
放送当時話題にならなくても、この先じわじわと認知され、再評価に繋がる可能性だってあります。
アニメ化されていなければ、そんな現実なかったということです。
完成された『サマータイムレンダ』という作品は、一生残り続けます。
「覇権が!円盤爆死!」って騒ぐけど、円盤はオワコン
円盤売り上げが731枚の大爆死と紹介しましたが、円盤はもうオワコンです。
2018年の段階で動画配信市場がビデオパッケージ市場(円盤等)を追い越し、2021年には約1000億円も差をつけています。
円盤が売れるに越したことはありませんが、最も重要なのは動画配信です。
で、円盤買ったの?
「ディズニープラスのせいで覇権が!円盤が!」とか騒いでる人は円盤を買ったのでしょうか。
買っているわけがありませんね。
騒いでるオタクの理屈では、独占配信じゃなかったら円盤は売れた。すなわち見る人が多かったら買う人も多かった。
では、もうすでに『サマータイムレンダ』を見た人が円盤を買ってないのはなぜでしょう。
買ってない理由なんていろいろだと思いますが、ディズニープラスが独占配信していたからではないということです。
ドキッとした人もいるだろうからリンク貼っておくね!
そもそも、お金を払えば見れるってことを忘れている人が多い
独占配信だから見れない!と気が狂ったように怒るオタクをたくさん見てきました。
いやいや。お金払えば見れるんですよ。しかも月額990円。
そんなに見たいならお金払えばいいのに、と私は思います。
実際、サマータイムレンダ気になりすぎて契約して、見終わってすぐ解約した(笑)
サマータイムレンダは「もっと評価されていいアニメ」として語り継がれるはず
旬がないまま、すでに隠れた名作扱いとなってしまっているアニメ『サマータイムレンダ』。
しかしそれは、「隠れた名作」や「もっと評価されていいアニメ」と聞かれて『サマータイムレンダ』の名前を挙げる人が多いということ。
もっとわかりやすく言うと、アニメオタクの中ではしっかりと『サマータイムレンダ』の名が刻まれているのです。
過去のアニメがじわじわと話題となり、再評価に繋がることだってあります。
「もっと評価されていいアニメ」と検索したときに『サマータイムレンダ』の名前が出てくれば、未来のオタクたちにも見てもらえるはず。
というわけで、私も『サマータイムレンダ』を推します。
まだ見てない人はサマータイムレンダという神アニメをぜひ見てくださいね!
先が読めない、見始めたら止まらない神アニメ!
アニメ『サマータイムレンダ』配信情報
→ dアニメストアで配信中! → U-NEXTで配信中!【期待】スピンオフがアニメ化されるかも…?
『サマータイムレンダ』の未来、16歳になった南方波稲(ハイネ)と南方ひづるのスピンオフ!
1巻完結です!
ひづるさんえちだよね…。
コメント